虹の架け橋、ご報告

★━━━━━━━━━転送大歓迎 ご協力へのお礼とご報告━━━━━━━━━★

━━━━ 1435虹の架け橋・品川入管ほっかほか人文字キャンペーン  ━━━━

━━━ 強制収容所の外国人に   お菓子 + 愛 + 歌 を・・・━━━━
━━ 強制収容も、強制送還も、もういらない。 外国人と共に生きたい。━━━

●●●1435 虹の架け橋キャンペーン パート2●●●
――――”人権の”ルールを守って国際化――――
http://www.asahi-net.or.jp/~bx8k-arkw/

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品川の強制収容所のまえに浮かび上がる共生のメッセージ「ともだち」の写真

http://briefcase.yahoo.co.jp/bc/stominaga2002/vwp?.dir=/%c6%fa%a4%ce%b2%cd%a4%b1%b6%b6%a1%a6%c9%ca%c0%ee%a5%ad%a5%e3%a5%f3%a5%c9%a5%eb%bf%cd%ca%b8%bb%fa&.dnm=DSC_3967.jpg&.src=bc&.view=l&.done=http%3a//briefcase.yahoo.co.jp/bc/stominaga2002/lst%3f%26.dir=/%25c6%25fa%25a4%25ce%25b2%25cd%25a4%25b1%25b6%25b6%25a1%25a6%25c9%25ca%25c0%25ee%25a5%25ad%25a5%25e3%25a5%25f3%25a5%25c9%25a5%25eb%25bf%25cd%25ca%25b8%25bb%25fa%26.src=bc%26.view=l
向こうにそびえ立っているのが東京入管のビルです。
メーラーによってアドレスがとぎれている場合は手作業でつなげてください。)

―――この瞬間、強制収容中の1435人のことを知って。そして―――

やれちゃったこと

 ●品川入管前の公園で、共生のキャンドル人文字(ともだち)を作ろう!
→ 夜空にくっきりと浮かび上がる「ともだち」が完成!

 ●品川の入管に収容されている外国人たちに、お菓子を差し入れよう!
 → はじめて品川の入管に食べものの差し入れを受け入れさせる!

 ●入管・品川の収容所をかこんで、コンサートを開こう!
→ 盛りだくさんのコンサートに盛り上がる!

 ●収容されている人に、お手紙を書こう! 面会をして元気づけよう!
→ 面会ははじめての若者が10人参加!

 ●入管に、強制収容と強制送還はなく、
         外国人と共生する社会を作ろうと申し入れよう!
→ 与野党すべての政党の議員の賛同をえて、東京入管と交渉!

みなさま

 皆さまのおかげさまで、虹の架け橋の第2弾のイベント、
 品川ほっかほか人文字キャンペーンは、
 大成功のうちにすべての目標をクリアすることができました。

 難民、移住者支援のさまざまな新しい力の出会いと合流の出発点を
 作り出すことができました。

 諸方面のみなさまのご協力にふかく感謝いたします。

 当日参加したクルド難民の少女ハティジェ・カザンキランさんは
「長いあいだで、初めて生きている実感がした」と喜んでくれました。

 また品川の収容所に囚われ、入管の圧迫により精神的に参っていた難民が、
 新しく参加した若い面会者たちとの出会いで元気をとりもどしたという
 うれしい報告もきています。

 以下、ご報告いたします。

(末尾に賛同団体の一覧があります。)


●品川入管前の公園で、共生のキャンドル人文字(ともだち)を作ろう!
 → 夜空にくっきりと浮かび上がる「ともだち」が完成!

 一人でキャンドルを一つ持つとすると、
 収容所とヘリから見える「ともだち」の字をすべて人の手にもった
 キャンドルで作り出すには571人の参加が必要でした。

 人文字の時刻まで会場にいられなかった方も含め、
 当日ののべ参加者は約430人(主催者・出演者をのぞく)、
 キャンドル人文字の時刻の参加者は約320人でした。

 そこで足りない人数分は、用意したガラス瓶にロウソクを入れて対応し、
 「ともだち」の人文字を
 これまで社会の注目があつまっていなかった
 品川の強制収容所のすぐ隣で浮かび上がらせることができました。

 ヘリを飛ばした朝日新聞東京新聞をはじめ、The Japan Times、
 ライブドア・ニュースで報道され、
 強制収容所に囚われている人々の存在と
 共生のメッセージを日本社会に広くつたえることに成功しました。
 今後も週刊誌等に掲載される予定です。

朝日新聞
http://www.asahi.com/national/update/0316/TKY200503160464.html
http://www.asahi.com/photonews/TKY200503160464.html

東京新聞
http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20050317/mng_____sya_____010.shtml

The Japan Times
http://www.japantimes.co.jp/cgi-bin/getarticle.pl5?nn20050317a4.htm

ライブドア・ニュース
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__1035463/detail

 寒空のもと、最後までご協力くださった参加者の皆さまに
 深くお礼を申し上げます。

 このキャンドル人文字には100万人のキャンドル・ナイトさんのご協力を
 いただきました。賛同団体であるピースボートさんにも貴重なノウハウの提
 供をいただきました。お礼申し上げます。

●品川の入管に収容されている外国人たちに、お菓子を差し入れよう!
 → はじめて品川の入管に食べものの差し入れを受け入れさせる!

 自らさだめた処遇規則には、衛生上、保安上の問題がなければ
 差し入れを受け入れなければならないとしているにも関わらず、
 品川の入管はこれまで食べ物の差し入れを認めてきませんでした。

 あたたかい食べ物の差し入れで収容者を勇気づけようと
 当初志した私たちは、この入管の姿勢に直面し、
 着実に実績をつみあげていくことにしました。

 衛生上、保安上の問題があるとは言わせないように、
 メーカーから直送で入管にお菓子を差し入れる体制を整え、
 国会議員の協力をえて品川入管と交渉し、
 イベントの前日についに初の食べ物差し入れを認めさせることができました。

 800食のお菓子は宗教的な慣習に配慮して類別したものを差し入れ、
 入管によって収容者に配られています。

 難民、移住者を自費で出国させるよう追い込むことを仕事としている
 入管収容所の職員が、
 支援団体によって差し入れられたものであることを説明しながら
 収容者一人ひとりにお菓子を配布している姿を想像するとじつに痛快です。

 収容者たちも喜んでくれている様子です。

 入管の収容所という閉鎖的・密室的な空間のなかに、
 外からの風をふかせることができたことの意義ははかりしれません。

 この差し入れは、お菓子のご提供をいただいた東ハトさん他1社の
 企業のご協力、そして、何度もねばり強く入管に申し入れてくださった
 民主党藤田一枝議員と政策秘書渡辺憲一さん、
 そして自民党小渕優子議員のご努力なしには実現しえないものでした。
 ここに深くお礼を申し上げます。


●入管・品川の収容所をかこんで、コンサートを開こう!
 → 盛りだくさんのコンサートに盛り上がる!

 昨年の国連大学前のデモンストレーションのときから支援に関わった
 メンバーを中心に、呼びかけ人でもあるナラカズオさんや多くの音楽関係者、
 アーティストのご協力を得て、たいへん豪華盛りだくさんのコンサートを
 開くことができました。

 呼びかけ人であるサンプラザ中野さん、田中章義さん、池田香代子さんの
 対談では、田中さんがコーディネーターをしてくださり、サンプラザさんが
 「政府は早く難民への扱いを人道的なものに変えて欲しい」と訴え、
 池田さんが「今日のこのイベントに賛同して収容所のなかでハンストしてい
 る収容者がいる」と、収容所の中と外での連帯の広がりを紹介してくれまし
 た。

 サンプラザさんはさらにこの後、難民を支援しているJICAスタッフの
 バンド、イイダコスと実行委・沖田征吾の演奏をバックに、「ランナー」を
 熱唱してくださり、会場は今回のイベントを象徴するこのコラボレーション
 に大きく盛り上がりました。

 当事者からは、クルド難民カザンキラン・ドーガンの2家族、
 ビルマ難民のマイケルさん、キンマウンラさん、スリランカ難民のララさん、
 中国法輪効難民の王剣鋒さん、クルド難民の夫とフィリピン人の妻そして
 その子どもジランちゃんのご一家などからアピールをいただきました。

 国会議員では、社民党福島みずほさんが駆けつけてくださり、
 心強いアピールをしてくださいました。

 さらに、関西でベトナム人の女性が手錠・さるぐつわ・毛布・捕縄で
 簀(す)巻きにされて強制送還されたことをきっかけに、
 簀巻きでの強制送還を再現実演している青木TAKAさん、
 弘川よしえさんが関西から駆けつけてくれ、東京のおともだちとともに
 迫力ある簀巻きアクションをしてくれました。

 会場で開かれた記者会見に参加した約30人のジャーナリストは
 くらいつくように映像を撮影し、メイン・ステージの観客は息をのんで
 見入っていました。

 この簀巻きアクションの東京来援には関西の難民・移住者支援のみなさんの
 ご協力をいただいています。ありがとうございました。

 記者会見では、東京入管との交渉を終えた交渉団が交渉の内容を報告すると
 ともに、無期限収容を可能にする退去強制令書と入管収容所の問題点をまと
 めたブリーフィング・ペーパーと詳細な資料を配付し、
 全件収容主義※、無期限収容と収容所処遇の問題点への注意を喚起しました。

※全件収容主義:退去強制事由にあたる外国人はすべて収容するという
入管がとっている考え方。このため、実際には収容できないばあいでも、
一度収容手続きをとってから即日仮放免にするということまでやっている。

 会場にもうけたメッセージ・ボードには、無期限の収容をやめて! もっと
 開かれた国にしよう!という参加者のたくさんの声が寄せられました。
http://list.jca.apc.org/public/aml/2005-March/000862.html

 会場でのパフォーマンスの内容に、参加者からは、とても楽しく充実してい
 たとの声をいただいています。

 この会場イベントには賛同団体のDeMusik inter.とその友人の劇団関係者の
 皆さん、N.A.M、アンビエント・デザインセンター(株)社会貢献部のご協力
 をいただきました。ありがとうございました。


●収容されている人に、お手紙を書こう! 面会をして元気づけよう!
 → 面会ははじめての若者が10人参加!

 無期限で収容されている収容者たちにとって、面会は最も勇気づけられる
 外部とのつながりです。

 面会者が来なければ孤立していると見なされ、入管の職員から人権を侵害さ
 れる危険性も増し、面会は収容者にとっての「命綱」と言っても過言では
 ありません。

 しかし、増える一方の面会のニーズに対して、外の運動はそれに応える力量
 が追いついていません。

 これには、人と人とのつながりはやはり対面から始まりやすいにも関わらず、
 収容されてしまった人々はその対面の出会いの機会を奪われているという
 構造的な原因があります。

 そのため私たちは、今回のイベントの重要な柱として、若者を中心に面会へ
 の参加を呼びかけてきました。
 学生のネットワークであるASPネットワークと協力しあい、
 講演会で参加を呼びかけ、参加しやすい場所・かたちを試行錯誤、工夫しま
 した。いきなりの面会はハードルが高いという人のために、手紙という
 かたちも想定しました。

 ふたを開けてみれば、面会は初めてという若い人たちが10人も参加し、
 ビルマ難民、クルド難民、そして中国共産党からの迫害を逃れて来日した
 法輪功の難民の方など、グループに別れ、計7人の収容者に面会をしました。

 参加した若者たちは、ガラスの向こうで自分の国の状況、収容所での生活、
 そして、日本社会について話をする収容者の目を、じっと見つめ、耳を傾け、
 一言一言をかみしめるように聞いていました。

「日本が難民をこのような苦しい状況においているなんて...全く知りませ
 んでした。恥ずかしいです。収容者の方には、本当に申し訳ないとしか、
 言えません。」
 と悲しそうな顔をしながらも、また面会に来ます!と明るく話してくれた
 彼らの目に、私たちは、未来への力強さと確かな可能性を感じました。

 冒頭にも書きましたように、面会した収容者が精神的に元気を取り戻すなど、
 目に見えた効果もあがっています。

 この面会のオーガナイズには、賛同団体であるビルマ市民フォーラムと
 在日ビルマ人難民申請弁護団のご協力をいただきました。お礼を申し上げま
 す。


●入管に、強制収容と強制送還はなく、
         外国人と共生する社会を作ろうと申し入れよう!
 → 与野党すべての政党の議員の賛同をえて、東京入管と交渉!

 前回にひきつづき、法務大臣と東京入管局長にたいして要請書を提出し、
 当日16時15分から1時間以上にわたって東京入管と交渉しました。

 要請書と賛同議員
http://list.jca.apc.org/public/aml/2005-March/000858.html
市村浩一郎さんのお名前の「郎」がまちがっておりました。
 お詫びして訂正します。)

 この要請書には、与野党すべての政党の議員から賛同をえることに成功し、
 当日の交渉にも民主党から石毛えい子小林千代美の両議員と、
 藤田一枝議員の政策秘書渡辺憲一さん、小林議員の秘書鬼ケ原克志さんの
 ご同席をいただきました。

 東京入管からは、次長、総務課長以下、警備企画、調査、違反、審判の
 各部門の責任者が出席。

 申し入れの趣旨は次の4点です。
1 多民族・多文化共生社会を目指した施策を立案・実行すること。
2 被収容者の処遇環境を改善すること。
3 無期限収容と不必要な収容をやめること。人道上の配慮を要する外国人に
  対し、在留を許可すること。
4 難民をより積極的に庇護すること。

 今回は、イベント企画中の昨年12月の人権デーに、
 牛久の収容所の収容者たちが、毎日の運動と温シャワー、自由時間を求めて
 ハンストをおこなったことをうけて、処遇の改善を重点的に申し入れました。

 毎日の運動と差し入れのうけいれは、処遇規則にはっきり定めてあり、
 いま入管がやっていることは規則違反です。

 東京入管側は抽象的な論議に逃げようとしましたが、
 日常的な面会・支援の積みあげによって蓄積された交渉団の具体的な
 指摘によって、具体論に踏み込まざるを得ませんでした。

 その結果、食べ物の差し入れをうけいれられない理由として、
 最終的には保安上の必要性と人員体制の不足を挙げざるを得ず、
 同席した国会議員からは、「体制が不十分ということならば工夫できるはず。
 体制の問題は国会でも取り上げていく」と、入管の逃げ道をふさぐ的確な
 援護射撃もありました。

 法を守るはずの法務省が、自分たちで決めた処遇規則を守るためには
 入管の公務員を増やさなければならないとなれば、
 財政難と行革のながれのなか、
 規則どおりの処遇の改善をもとめる声をつよめることは、
 現在の全件収容主義をあらためさせる圧力にもなっていきます。

 今後とも、処遇の改善について超党派の国会議員と協力しながら、
 取り組んでいきたいと考えています。

 この交渉の実現には、とりわけ、民主党の外国人人権プロジェクト・チーム
 の事務局長である藤田一枝議員と政策秘書渡辺憲一さんのひとかたならぬご
 尽力を頂きました。ここにお礼を申し上げます。

★虹の架け橋のこれから

 今回のイベントは、私たち実行委員会の不手際で日程設定に問題があり、
 750人が参加した昨年の法務省・人間の輪を支えてくださった
 従来の難民・移住者支援の運動からの参加が少なくなりましたが、
 その代わりに従来の運動より以上の大きな範囲での支援の広がりが実現し、
 そのおかげさまで
 掲げた目標すべてをクリアするという成功を果たすことができました。

 難民・移住者支援に取り組む諸運動・諸団体との連携を再度強化しつつ、
 今回うまれた広範なネットワークをさらに広げ、
 外国人支援の運動ぜんたいが強くなっていくような、楽しく参加しやすい
 取り組みをこれからも工夫していきたいと思います。

 皆さまのご支援ご協力をこれからもよろしくお願いします。

 虹の架け橋・事務局 富永さとる

ご賛同いただいた団体一覧(3/21現在・賛同申し込みメール確認分)
DeMusik inter.
移住労働者と連帯する全国ネットワーク
RINK(すべての外国人労働者とその家族の人権を守る関西ネットワーク)
命どう宝ネットワーク
牛久入管収容所問題を考える会
チームS・シェイダさん救援グループ
カトリック東京国際センター(CTIC)
日本ビルマ救援センター
難民受入れのあり方を考えるネットワーク(REF-NET)
国難弁護団連絡会議
アフガニスタン難民弁護団
ビルマ市民フォーラム
クルド人難民二家族を支援する会
ジャマルさんを支援する会
ジャマルさん救援会
♪花は土に咲くキャラバン隊♪
ATTAC Japan移住労働者研究会
反差別国際運動日本委員会(IMADR-JC)
ピースボート
難民・移住労働者問題キリスト教連絡会
東日本入管センター面会支援キリスト教ネットワーク(牛久面会ネット)
山谷労働者福祉会館活動委員会
外登法問題と取り組む全国キリスト教連絡協議会
在日韓国人問題研究所
首都圏コープ関連労組協議会
在日ビルマ人難民申請弁護団
RAFIQ(在日難民との共生ネットワーク)
法輪功の難民申請者支援会
入管問題調査会
アフガン難民弁護団
アンビエント・デザインセンター(株)社会貢献部
Body&Soul
ビルマ民主化同盟
J-CARM広島(難民移住移動者委員会広島)
そして
共催 アムネスティ・インターナショナル日本