ベンポスタ子ども共和国

ボクが10月下旬から行くベネズエラ。ボランティアをするのは、「ベンポスタ子ども共和国」というNGOです。
スペイン語だと、Benposta Nacion de Muchachos。表記はスペイン語だから、若干アクセント記号が文字に含まれます。

もともと、スペインで発祥したNGO。「強いものは下に、弱いものは上に、そして子どもはてっぺんに」という理念を持っていて、子どもが幸せに生きられる世界であってほしいという願いのもとで生まれました。子どもが中心になって、大人も協力して運営されている団体です。

この団体では、サーカスを活動の中心に据えています。
そのサーカスで圧巻なのが、「人間ピラミッド」といって、大きい子の上に、小さい子が登っていく演技です。
日本の組体操のピラミッドは、四つん這いになって、体格の大きい人が一番下になって、体格の小さい子が上に登っていきます。しかし、ベンポスタ人間ピラミッドはサーカスなので、四つん這いになったりせず、立ったまま子どもたちがどんどん誰かの肩の上に乗っていって高さが4mくらいになったりします。
実際に、そのサーカスを見ると、圧倒されます。

スペインのベンポスタでは、このサーカスをいろいろな国で行ない、日本でも公演がありました。


このサーカスを通して彼らが意図していることは、現実の社会は、ベンポスタの理念とは正反対で、本来なら、強いものが弱いものを支えなくてはいけないのに、それが成されていない。いやむしろ、強いものが弱いものから搾取している状態で、それはおかしいんじゃないか?、と訴えかけることなのです。

ボクが行くベネズエラベンポスタは、スペインよりもずっと小規模なものですが、
サーカスなどは行なわれています。