【講演会】イラク市民と語る

高遠菜穂子さん、今井紀明君の話を聞いてきました。

今回は高遠さんが主役だった様子。
テレビで放映されていたよりもずっと、すごい人だったということを実感。
涙ぐんでしまう場面が何度もあったけど、
イラクの人の身になって、物事を考えられる人だということが分かりました。

実際に海外の劣悪な環境に行ったことがない人には分からないかも知れないんだけど、
たまたま、ボクたちは日本に生まれただけなんだ、という事実に気づくんです。
ひょっとしたら、自分がイラクに生まれていたかもしれない、そして米軍に殺されていたかもしれない、という感覚。
高遠さんが言っていたのは、「自分は疎開させられて日本にいられる。でも、イラクの人たちはイラク以外に居場所がない。何があってもイラクにいるしかない。」と。

自分の友だちが、家族が、恋人が殺されたら、どんな思いをするか分かるはず。
イラクの人たちは、そんな悪夢のような現実にさらされている。
米軍への憎悪はとどまるところを知らない。
でも、高遠さんは「米軍が悪い」とはイラクの友人に言えなかった、と。
自分が「米軍が悪い」と憤ってしまったら、友人は「そうだ」と言って、報復に走ってしまう可能性があるから。
話を聞いていたら、涙が出そうになってしまって、講演会の会場でもハンカチで涙を拭く人たちが結構いました。

高遠さんがとうとう活動し始めたようです。暖かく見守りたいです。