イラク人質事件

イラクで日本人3人が武装勢力に拘束された、と。
そのうち2人はNGO関係者。

「なぜ危険だと分かっていて現地に行くのか」という声が多い。
この人たちは自分で「善いことをしたい」とか、
そんなことを考えて行動してるわけじゃない。
自分が興味・関心を持ったことについて活動していただけ。
いや、「現地に行かなきゃいけない!」、「現地で自分ができることをしなくては!」、
と、そんな強い衝動に駆られて現地で活動しようとしたんだと思う。
彼らは世界で今、何が起っているのかよく知っているから。

自分が訪れた国で出会った人々がつらい目に遭ってる、と。
自分が出会った人たちにはとにかく死んで欲しくない、と。
もし、日本がイラクのような状態になり、
自分の親や兄弟、友だち、そして自分の大切な恋人が殺されるような目に遭ったら、
尋常な気持ちではいられないでしょ?
もし、自分がイラクに生まれていたら?自分はすでにこの世にはいないかもしれない。
自分がこうして幸せに生きていられるのはただ単に運が良かっただけなのかもしれない、と。


現地を訪れてそこで生活している人々の姿を見て、あるいは、
出会った人の家族が皆殺しに遭ってしまった、とか、
劣化ウラン弾被爆してしまった、とかいう話を聞いて
他人事じゃいられなくなるんですよ。
劣化ウラン弾被爆をしてしまった人から生まれた赤ちゃんの姿・・・
産んだお母さんは赤ちゃんの姿を見て、ショックのあまり逃げ出してしまった、とか。

全然他人事じゃない。
他人事じゃないから、拘束されてしまった人たちは現地に行ったんだよ。
拘束された3人には生きていて欲しい。これからやるべきことがたくさんあるのだから。